北海学園大学文学会

北海学園大学文化棟3階すみっこサークル 年4回の部誌発行と合評を主な活動としています。 twitter:@MikaiHgu

2013年03月

水瀬游です。本日の合評会、お疲れ様でした。

さて、本日行われたライト・オブ・ジ・イヤーの投票において、灰撒しずる先生のファンタジー小説『国と魔女 - 四大陸奇譚』が、一年で最も優れた作品としての栄誉を掴みました。灰撒先生、おめでとうございます!

ファンタジー小説書きの少ない当サークルですが、興味や意欲がある方は多いのではないでしょうか。そこでこの度、そんな部員の皆さんへの入門講座的な意味合いも兼ね、灰撒先生との座談会を企画いたしました。

『灰撒しずるナイト ~ ファンタジー小説座談会』

【概要】
文学会のファンタジー作家灰撒しずる先生を囲み、ファンタジー小説の執筆などについてざっくばらんに語る会です。

【とき】
3月28日 17:00開始
終了時間未定・退室自由

【ところ】
ささみチキン先生宅

【参加資格】
特になし。

任意で各自自作のファンタジー作品を持ち寄ると、それを肴に色々と話します。
分量は未界書式2頁分以上が目安で、上限は無し。(ハイファンタジーが望ましい)。
未完でも可! 提出方法は未定です。

【注意事項】
食事やお酒などは各自持ち寄りのこと(調理施設無し)。


参加希望やお問い合わせは、mikai.hgu@gmail.comまでご連絡下さい。

なんだか仰々しくなりましたが、宅飲みプラスアルファのような気楽な会です。
皆さんのご参加、お待ちしております。

1、短歌とは基本的に三十一音からなる定型詩
 基本的なリズムは57577。しかし、字余りや字足らずなどもある。閉塞感だったり、欠落感を出すためなど、技巧の一つとしてリズムを崩す場合はあるが、まずは素直に定型に当てはめることから始めても良いだろう。どうしても上手くいかないときは、声に出した時の心地よさを尊重して考えると良い。

2、短歌の数助詞は「首」

 たまに、「句」と間違える人がいるが、それは俳句なのでこの際覚えてしまおう。

3、短歌を作るときは

☆季語はいらない
 同じく定型詩の俳句と混同しているのか、季語が必要だと考えている人もいる。ただ、要らないというだけで、もちろん、季節感のある短歌を書いても良い。

☆難しく考えない
 中学・高校では古典の時間に短歌を扱ったためか、短歌は文語で書くものと考えている人もいるかもしれない。しかし、枡野浩一や穂村弘、斉藤斎藤など現代の歌人では口語を用いる人も少なくない。無理に難しい言葉を使おうとせず、まずは自分の使いたい言葉を選んで作ってみると良い。俳句に用いられる「や」「かな」「けり」の切れ字にこだわる必要もない。

☆ジャンルがたくさん
 相聞(恋の歌)、挽歌(人が亡くなったときの歌)、辞世、時事詠、言葉遊び(物名。掛詞など)、旅行詠など。作風も、色彩豊かに詠むもの、内省的なもの、情景を丁寧に描写するもの、皮肉を込めたものなど自由。なので、もしあなたが「これは短歌か?」と思ったら恐らく短歌だろう。

4、良い歌を作るにはどうすれば……?
 私自身、秀歌が作れている、と胸を張って言える訳ではないので、ここで、説得力があると思った作家の考えを引用させていただく。
 ・平易な文体
 ・適度なレトリック(比喩や心情描写)
 ・適度な詩情
 ・読み手に想像の余地が残されている
 ・きちんと読後感がある
「うたらば」のサイトより 田中ましろ
(http://www.utalover.com/toko.htm)

 ・短歌は音数を57577ぴったりにしたほうが説得力が増します。
 ・みんなが思ってるだろうことを短歌にする場合は、みんなが思いつかない新しい言い方を発見しましょう。
 ・みんなが思ってもみない、あなたならではの発見を短歌にする場合は、みんなにも理解できる言い方を必死に考えましょう。
ドラえもん短歌の広場 枡野浩一
(http://dora-world.com/bokudora/tanka_sho01_f.html)

 以上のことは、ほかの入門書でもよく見られます。これらを踏まえて、説明しすぎない、虚飾しすぎない、語順を並び替えてみる、他の言い方を考えるなどして改作を続けていくと、一つの納得できる形に落ち着くかもしれません。





この「ざっくり短歌入門」の記事は黒川未々先生のビラを元に(というかまるまんま)書かれたものです。

画像1


水瀬游です。

未界146号が発行されました!
今号は「真」「善」「美」の3巻構成。

「真」巻はささみチキン先生の「廃線喫茶」や灰撒しずる先生の「国と魔女 - 四大陸奇譚」などを始めとした上級生達による7つの読み応えある作品で構成。

「善」巻はテーマ小説「偽」と、強力タッグの集まった「二人三脚企画」。さらに今回四度目となった「学生短歌」が掲載されています。

「美」巻には濃厚な薔薇の香り漂う「お花畑企画」。「新」や「初」をテーマとした作品を新入生達が描く「フレッシュ企画」が掲載。そして(概ね)卒業する四年生達が自身の未界初投稿作をリメイクした「文学ペガサス - 時のらせん」が最後を締めくくります。

読み応え抜群の3冊。未界146号は文化棟3階、文学会部室にて配布中です。
(春休み中なのであまり部室に人は居ませんが……)

水瀬游です。

146号における「学生短歌-冬場所-」に寄稿して下さった皆様、ありがとうございました。
前編集長、増良タケオより講評をお預かりしております。下記URLにアップロード致しましたので、各自ご確認ください。

http://www1.axfc.net/uploader/so/2811978

ダウンロードパスは「mikai」です。

このページのトップヘ