水瀬游です。
147号が発行されたのは、5月のことです。
更新をサボり続けて早数ヶ月……。
今年度初めての発行となる未界147号。既に148号の編集も始まっている中、今更感も漂いますが、その内容を掻い摘んでご紹介いたします。
◆小説「欲深」 Q太郎
比類なき物欲を持つ男
万物を想像する神
彼らは出会うべくして出会ったのだろう
期待の新入生、Q太郎による寓話的作品。分量こそ少ないものの、その個性はいかんなく発揮されています。
◆小説「一等星の体温」 高坂ゆん
クラスメイトに傷を負わせた日
少女は「人生の休暇」をとることにした
流星の様な日々の中で、悩み、笑って少女は大人になっていく
現会長、高坂ゆんによる作品。どこか儚さの漂う比喩が繊細な人間関係に説得力を持たせる、丁寧に描かれた一編です。
◆企画「千行書きたい!」
見たい、知りたい、伝えたい。
学生たちの欲望は百行に収まりきるか?
溢れんばかりの衝動を叩きつけた現代詩十編。
詩人・秋亜綺羅氏の作品「百行書きたい」に倣った十編。
もちろん、ただ欲望を垂れ流すだけでは芸がありません。各々工夫を凝らし、あるいは表現を練って、それぞれの詩情を示しています。
◆テーマ作品は「面」。小説六編と、詩3編が掲載されています。
その他、コラム三本に企画「学生短歌」など全248ページ。
今号もボリューム満点の未界147号は文化棟3階、文学会部室にて配布中です。